もうなにをやっても間に合わないかも知れない

まだするべきことがあるとは思っている。だけど、残りを考えたら、どう考えても間に合わない。そんなことを懸命にやる必要があるのか。段々そんな気がしてきた。

だったら、経験してみたいことをするのだ。そう言い聞かせよう。周りに気兼ねばっかりしてきて、ろくなことがなかったし、自分の思い通りに生きた時間なんていったいどれ程あったのか。むしろここからが自分の時間なのに。どうしてもっと破天荒になれないのか。自分でも情けない。

色々計画もあったけど、多分残り時間じゃ達成できない。だったらすっかり止めてしまった方が良くないか。止めないでもそんなに入れ込む必要はない。頭を切り替えようとつらつら思う。

絵を描いているのは、長いライフワークなのでそれはそれで結構。だけど、別にこれが今更どうなるって話でもない。もう発表も止めてしまっているし、今後展示をする考えもない。一度グループ展に参加したが、やたらとしんどいだけだった。ネット上の発表だけで充分。

ほんとにやりたいこと？

それは本当に気ままに知らないところをほっつき歩くことなのだ。子供の頃からそうだった。今、動かない身体を奮い起こして、可能な限り外出してみようと考える。しかしもう泊りがけは無理。だから近場を彷徨うしかない。新たにできることと言えば、知らない居酒屋を訪ねてみることくらいか。

しょうもない黄昏だけど、平均的な人間の人生なんて大体がこんなものだ。生きてきたこと自体奇跡に近いのだから、自分にしては上出来と、後はなるべく遊ぶことを考えるように頭を切り替えつつあるのだ。

居酒屋はしかし、血糖値との戦いだな。