2022年9月13日火曜日

先日の話のついでに霊能者の話をしてしまうけど

もう30年以上前、自分のことや親のことなど、本当に八方塞がりみたいなことがあって、しかも自身に病気を抱えて、それが医者の鈍感とがかなり絡んでいたのでその手の人に相談に行ったことがある。



なんと言うことはない。自分も弱い人間であり、普段は強気を言っている人でも一旦どん底を味わったらそんなものさえ頼りたくなるものだ。費用もそんなに大したことなかったし、何があっても元々の感じだった。

しかし結局、こちらの知りたいことには殆ど答えず、言われたことは言い掛かりみたいなものだった。そして肝臓癌だと言われた。集まった他のメンバーが聞いている前で。その尊大増長は非礼も甚だしいものだった。元々、そんな人も居るから、そんな時は気にしないでスッと捨ててくださいとの受付の言葉だった。後になって思えば、受付はむしろそこを強調しているようであった。

肝臓癌だと言われて、その後ずっと生きている。確かにこの頃は飲むので当たらずとも遠からずかな。

連中は、こちらが黙っている限り何も見えていない。先に相談事を書くようになっているのでその範囲で答える仕組みだ。父が亡くなった時でも相手には見えていなかった。もっともこれは同じ霊能者ではないし尊大でもなかったが、霊視と言うのが仮にあったとしても精々織田無道程度じゃなかったか。

そんな経験のある自分には、カルトにうっかり入ってしまう人の危険さも解かる。自分だって紙一重だったかも知れない。当時はその類の本もかなり出ていたように思う。こんな時に頼れる霊能者って感じ。

ただし、上の集まりは全然そんな怪しい集まりじゃなくてなんら制約はない。あほらしと思えばそのまま遠ざかれば良いだけの話。

その頃、確か川口に住んでいる女性霊能者に駅前から電話したことがある。伺うつもりだったのだ。名前はすっかり忘れた。するとこの人は気の良い女性で、金も取らずに(電話だしね)長い時間相談事を聞いてくれて、割と現実的な答えをもらった記憶がある。

それなりに気が楽になったので、それはそれで結構なことだった。これだけ時間を取らせて申し訳ないので、駅前ですから近くだと思います。ご迷惑でなかったら寄らせていただいて少しでも手数料をお支払いしたいと述べたところ、そのようなことは良いから元気を出しなさいとの返事だった。

こういう人も居るのだ。世の中様々だ。なにしろ尊大さが全然なかった。例え似非でも相談者の気が楽になればそれで商売しても何等不都合はないのだ。それで別に何かに誘う訳でもない。街中の占い師だってそんな商売しているのだから。

当時を思い出すと自分でも情けないが、病気は今も引きずっているが日常は何とか普通に生きている。不都合は残っているけど、まあそれはしょうがない。人には運命がある。逃れられないことをさだめと言うからね。

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