今まであまり考えもしなかった。これが日常だと思っていた。しかしふと気付くと、住宅ローンが終わるのだ。あともう少しあるが、まあ生きている間に終わるだろう。
考えてみると、その後はローンの分が浮いてくる訳だ。こんな壊れたモーターのような人生でよくもここまで払ってきたものだ。自分が今生きていることと合わせて、殆ど奇跡に近いと思う。けど、どうにかこうにかこんな歳まで生きている。
それを思う度に、早く逝った昔の学友(という程でもないが)のことを思う。テレビドラマの主人公のような、学力優秀スポーツはラグビー。しかも男前。そんな奴が早く逝った。事故で亡くなったのも二人くらい居る。病気ももちろん居る。小学校の時の片思いだった女性も遠の昔に天国へ行った。何なのだろうなと思う。
今はカツカツでやっている。投資などしているのでカツカツは正しくないかも知れないが、蓄えが減らない程度に頑張っている訳だ。余裕のある時は繰り上げ返済を考えた。長期ローンなどというものは、最初の百万を返すのにどれくらいかかるのかって仕組みなので余裕のある時はそうした方が良いのは明らかだが、自分は投資に回してしまってリーマンショックに見舞われた。それ以前に取引していた会社と関係がまずくなって一旦今の仕事から離れた。その後は冴えないバイトで凌いだ。そんな状態で振り返っても良くぞここまで滞りなく返してきたものだと思う。
人の運は本当に不思議だ。綱渡りみたいのがどうにかなっていて、順風満帆がそうでもなくなる。運命は自分ではまったく本当にどうにもならないものだとつくづく感じる。私も今に何があるか知れない。だから、もう少しと言わず、その分は前借りする格好で色々やってみたいと思っている。
ローンが終わるまで待つ必要はない。なにしろ住宅ローンなので毎月がかなり変わる。居酒屋くらいはもうちょと行けるだろうか。もう止めたいと思っている仕事もこの頃は不思議に忙しい。まだまだ年寄りという程ではないが昔と違って長時間椅子に座っている訳には行かない。けど、仕事を振り分けてくれている人が続ける限りこっちも続けねばならない。どっちの葬式が早いかと言い合っている仲だ。
体力が残っていれば、ちょっと余裕ができればやれそうなことはなんでもやってみたい。しかもそれまで待つ必要はない。気は抜けないが、ようやく少しはましになるかなと、ちょっと一息吐く感じでもある。コロナが解決して自由な世の中に戻って欲しいと心底願っている。
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