2023年12月16日土曜日

歳を食ってくると何故かはるか昔を思い出す

全然忘れていたことや、頭にはあっても全く気にもならなかったことが、この歳になって鮮明に思い出されるのはどうしてだろう。

個人的に推理してみると、これは歳だけではなく、多分ひとりで居る時間が長いことも関係しているように思える。ひとりで居ると目の前の相手のことを考えない。それに伴う事象がないので他を思い出すスペースができるのだろうか。しかし、であるにしても、やっぱり年齢の関わりは大きいように思う。私は若い頃からひとりが多かった。その頃は、ろくでもないことなどあまり思い出さなかった。きっと、希望に燃えていたのかな。

人には色々タイプがあるだろうけど、私は昔をよく覚えている方だと思う。それも、しんどかったり辛かったりすることばかりだ。ほんとにろくでもないことばかりが何故か蘇ってくる。濡れ衣を着せられたこととか、万引きと間違われたこととか、勘違いで教師に長いこと叱られたこととか、悔しいことばかりだ。きっと悔しいか記憶に残っているのだ。こういうことは自分だけではないと思うけど、そうやって何かを解消するのだろうか。今更解消のしようもない。時間は戻らないのに。

いや、別に大したことはない。嫌なことといっても、どのみち今更大したことはない。だから、頭の中にあるいろんなことが、年齢とともに脳の整理作用かなにかで生じているのではないかと思ったりする。ただ、出来の悪い子だったので(少なくとも成人するまでは)、情けない記憶しかないだけのだ。これが社会人になってからはかなり逆転するのだけど、不思議なことに、成人してからの記憶よりも子供の頃の記憶のほうが遥かにリアルだ。これはどういうことなんだろうな。

楽しいことの多かった人は、やっぱり楽しいことばかり思い出すのだろうか。もちろん楽しいことも多かった。でも、それは大抵は一瞬だった。

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