宅配牛乳も面倒だった

どことは言いませんがね、大正昭和とくる前のやつですよ。そう言うと判っちゃうのですが、そこの注文取りが熱心に勧誘してくるものだから、相手は女性（年配）だし、必要を感じなかったけどまあ良いかとつい親切心になってしまいました。母が骨粗しょう症だったし、この人もこれで収入を支えているであろうからと、よせば良いのに私はついそういう気になる性格です。ところがこれが、ちょっとしんどいことになりました。

一日一本の勘定で、設置ボックスに四本ごとで配達してくるのですが、母と私で分けてもついつい余り気味。元々そんなに牛乳を飲む習慣がなかったものですから、瓶を返す時は無理して飲んでと、そういう感じになっていました。しかも配達員によっては時間がルーズなこともあり、私は仕事の関係でかなり睡眠時間がずれることがあるのですが、時には明け方ようやく横になれることもある暮らしですよ。夏なんかじゃ、いくら保冷剤を入れてあっても取り入れてからでないとぬるんでしまって、やっぱりちょっと嫌。

ところが早朝六時頃には入っているはずが配達員によってはかなり遅く、時には八時を過ぎることもあって、また、雨の日などは瓶が汚れていることもありました。店に電話して苦情を言うのですがどうも通じているのかいないのか。そんな時は店主がサービスで何本か持ってくるのですが、元々余り気味なのでこれもちょっとしんどい。

それでも宅配してもらっていたのですが、母が寝たきりになった時に断りました。しかしその後がしつこい。何度目かのときには既に母はなく、ひとり身であり外出して家を空けることもあるので牛乳の管理などできないと事情を言うのですが、一定間隔で勧誘をかけてくる。理由をちゃんと説明したでしょと言っても聞かない。

ある日徹夜明けで眠っていた時にこれで起こされて、いい加減にしろと言うこっちの文言とは無関係に季節の挨拶などしてくる。神経図太い。申し訳なさの欠片もない。そこで詫びのひとつでも言えばそうでもなかったけど、全然そんなのないものですから、ついに神経が切れて店に苦情の電話を入れました。後一回でもかかってきたら消費者センターに持ち込むと宣言ですよ。

すると今度は腹いせなのか度々無言電話が入るようになったです。驚くじゃありませんか。寝る時は呼び出し音を消すのですが、よくもまあやるもんだもろにって感じです。もちろん相手は184ですので確証は取れません。でもまあ、ね…。それまで旧式の電話機で不自由していなかったのに、やむなく留守電付きをアマゾンで購入。シャープの4300円。私にしては余計な出費でした。

後で調べたら、あそこの宅配って、ここだけじゃなくてかなりしつこいようですね。そういうのってどうなのかな。一度契約すると相手に電話番号を知られてしまっているので、ちょっと気味が悪いです。お店と切れても勧誘員が知っている。

無理強いの商売って楽しいですかね。新聞の拡売員もそうだけど。新聞なんか、ご存じの通りインテリが書いてヤクザが売るの例えですからね。戸建ての主にはそうでもないけど、アパートの住人にはかなり嫌らしいです。私だって都内でひとり暮らしだった時に一度警察を呼んでいますからね。まったく世の中要らぬ苦労が絶えません。