2022年3月26日土曜日

ボケもうっかりもみな許す

実は私はかなりなうっかり屋でおっちょこちょいなのです。ぽかーっと抜けることがある。それも子供の頃から。だから絵を描いていることに関してはこれで良いのだと思います。絵は基本的に何でもありです。しくじった方が良かったりします。ダメなのは、命を預かる仕事とかでしょう。しかしミステリーなことは好きなので刑事とか作家とかは或いはの口だろうと思います。その才能があればですね。

重大なことには、幸いにも今まではなりませんでした。しかし外出するときにしっかり確認したはずなのに帰宅したら玄関の鍵が開いていたりでギョッとしたこともありました。もしかしたら誰かが入ったかと思ったのですがその気配はなく、どうやら自分がかけ忘れたとしか思えないのです。一日の外出でしたから、運が良かったとしか言い様がありません。

ひとり暮らしでの外出は本当に気味が悪いものです。何度も気になって見直してしまう。外出してしまってからも、あ、あれはちゃんと消したろうか閉めたろうかと、そんなことが気になる性格です。総じて今でも忘れ物は多いし、子供の頃から学校でも苦労をしました。

例えば運動会の練習でもすんなり覚えられる部分があるかと思えば何度もミスる部分がありまして、その度に先生から叱られました。昔ですから運動会などは軍隊式で、随分怖い思いもしました。一度ミスると、先生からはまたお前かと言われるのでますます脳が委縮するのですね。

運転免許はすんなり取った方ですが、最初の更新では躓きました。試験場の窓口は皆偉そうで問うても愛想よく答えてくれませんからウロウロしました。皆こんなに苦労しているのかと疑問だったです。その後は所轄の警察での視力検査だけでしたが、勘違いすることもあって検査員に嫌味を言われたことがあります。下谷の警察でしたね、覚えています。この人たちはどうして言葉使いとかが普通にできないのかと疑問でした。

その他病院でのミスとか勘違いとか、数えたらきりがないのでむしろ思い出せないくらいです。もちろん会社勤めも楽ではありませんでした。皆が知っていることを何故か自分だけが知らなかったりと、生きるのに差し障りがあると言うほどではないにせよ、もしかしたらある種の障害かも知れぬと今では思っています。

そんな私も歳を喰い、ますますうっかりに磨きがかかりまして、大事なものを忘れて外出したり祭日を忘れて銀行へ行ったりと、本当に情けない限りです。

でもここから長く生きる訳じゃない。そろそろ棺桶が見える年頃です。そんな時期に差し掛かって、それを気に病んでもしょうがない。ボケも混じるから高じるだけで治る訳じゃない。ミスった日は、まあそういう日もあるだろうとお笑いで済ませることになるべくは心掛けるようにしています。失敗も勘違いも皆許す。他人は許さなくても自分は許す。自分が許さなきゃこれから先もちょっとしんどい。幸いにも仕事の面ではまだしっかりしている。納期は守るし仕上げは大丈夫。仕事など重要なことに関しては神経は行くようです。

一方世の中には天然ボケと言うのもありますが、あれなんかはちょっと種類が違うのでしょうかね。

とにかく、残りを何とか乗り越えようと、そんな気分です。ボケのせいにしちゃいけないと言うけど、ここへ来たらいっそ皆ボケのせいにしてやろうと思います。

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