2025年11月26日水曜日

なんで突然電話の話かというと

そのうち廃止されるアナログの固定電話の話です。随分昔、上京して電話を設置したときのこと。当時不要になった電話を安く買い取って売る業者があちこちにあったのです。それはたいていは街金、つまり高利貸しの業者でした。私は足立区だったので、近所を訪ねたら--紀伊国屋電話店--というのがあって、あの看板で有名なマルフクみたいに電話金融をやっている業者じゃなかったかな。その店はとっくに消えてなくなっているし紀伊国屋書店ともまったく関係がありません。

そこを訪ねてどれくらくぃの金額で引けるのかと訊いたら105000円という。随分高い気がしたけど、不審なら今すぐ電電公社に聞いてやるからと言って電話して110000ですねと言って電話を切った。5000円安くなってるでしょという。

今から言ってもしょうがないけど、あれ、本当に公社に電話してたのかなと、ちょっと不審に思うのです。自分が電話に出たわけじゃないし今調べてみるとそんなに高くない。一芝居やっていたかもしれない。電話は加入するときに債権を買わねばならないけど、加入権は取引できて、民間でも売買出来て多分その値段なんだけど、今調べてみると高くても精々80000円で 、105000円はもしかしたらやられたかなと思ったのです。何も知らなかったからそういうところへ飛び込んだけど、詳しい人であったら安く買える方法もあったようです。

固定電話が廃止されるというのは多分古いアナログ回線で、今は新規に電話を設置するといきなり光になるので加入権なんてのは要らないと聞きました。すると過去の加入権、これは権と言っているので権利なので、この分は返してもらえるのかなと思ったのですよ。

残念ながらそれはないそうです。債権はそれを持っている人にはその値段で返金するそうだけど加入権は返済されない。でもこれだって知ってる人ってどれくらい居るでしょう。私の一家も私が子供の時に設置しましたが債権の関係がどうなっていたのかなんて親も覚えていない。もし債権を持っていたのなら紛失したのか、あるいは債権を売ったのか全然わかりません。債権はお金と同じで無記名なので持った人のものです。

過去はどうだったかなんて忘れてしまって、例えば田舎の人なんか債権を払い戻してもらえることすら知らないでアナログのままの人って多いでしょうね。

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