2025年3月4日火曜日

曽野綾子さんが亡くなられたそうです

93才だったとか。長生きと言えば長生きでしたね。朝日新聞の論敵みたいな方で、そのためあっち系の人たちからは評判の悪かった印象があります。でも私は割と読ませてもらった方かな。随分前なので読んだという割にはすっかりストーリーなんかかなり忘れているけど、天上の青とか、短編のホラーを読んだ記憶があります。

曽野綾子さんがホラーなんて全くイメージがないようですが--長い暗い冬--というのがあります。お化けも何も出ないけど、怖い話でした。こっちはホラー系じゃないけど天上の青もちょっと怖い話でした。 そう思うとかなりそっち系の作家さんでもあったのですね。とはいえ殆ど忘れてしまっているので、いつか再読してみようと思います。

曽野さんは人間の見栄をかなり嫌った人じゃなかったかと思います。詳しくは一々述べませんが、ご自身は文章は伝われば良いのであって、だからワープロで充分とされていたと聞いたことがあります。そして作家が伝えるのは文章だと。だから、自分の原稿などを、如何にも作家とはこういうもんだぜって感じで見せたがるのを嫌ったのじゃなかったかな。

実はこれもあまり覚えていません。もう何十年も昔にどこかで読んだ本に書かれてあったと記憶しています。薄い記憶なので間違っているかも知れません。

私は絵を描いていますが、実は絵を描く人は見栄の塊りです。誰にも見栄はあって、私はそれを認めています。つまらない見栄から離れられない。可愛いもんです。でも、自分では強烈な見栄を持っていながらそれがないかのように自分を飾り振る舞う人がある。私はそもそもそれを見栄っ張りだと思っているのですが、先生も人間のそういう部分をかなり嫌った人じゃなかったかと思います。

もっともこれは、思考も読解力もない人間の戯言ですが。


ご冥福をお祈りします。

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