2024年9月9日月曜日

苦労ばかり引き受けて何もしない奴と同じ

何もしない人と、あれこれやらされている人と、会社の評価は変わらない。

ショート動画ですが、そんなのを見つけて思わず苦笑しました。まあ、得てしてそうなのですよね。

昔大阪のデザインスタジオでバイトをしていたことがあるのですが、デザインスタジオとは名ばかりでよくこれで仕事になってるなという雰囲気で、私を含めてプロと言える程の人はいないのです。

そんなスタジオがどうして仕事があるのか不思議でしたが、オーナーがもと有名会社出の人でそんな縁からのようでした。

これで良いからってオーナーに言われて仕事を届けに行くのは皆私で、全体的に仕事が半プロですから、その時に色々クレームを言われるのは皆私でした。プロとは言えぬでも一応のことは曲がりなりにもできたので、クレームが来て修正に行かされるのもいつも私で、それもなかなか帰してもらえずに文句ばかり言われて、それだって自分がやった仕事じゃないし、本人が修正に行けばよいのにと思うけど、その人の仕事で駄目なんだから呼ばれているわけです。

そんなことの繰り返しで、じゃあ足りない仕事をした本人はどう思っているかというと、別にきまりの悪い様子でもなく、シローッと定時で帰るしで、腹の中ではかなりムカムカしていました。それで給料同じなのです。オーナーは悪い人じゃなかったけど、その面ではちょっと鈍感な人でした。

この傾向はどの世界へ行っても同じで、随分荒っぽい仕事をしている人が何故か会社との相性が良くて仕事上の注意一つ言われない。こういうのは言われる人と言われない人があるのです。なぜか知らないけど。

ついに頭にきて文句を言ったら最後の会社では事実上のクビになりました。その会社も今はありません。会社から見ると可愛い人とそうでない人があるのです。

松本清張の小説の中にピッタリのがあるのですよ。タイトルは忘れましたが、会社の中でいつもゴルフスイングのマネばかりしている口ばかり偉そうな何もしない奴がいて、その横で苦労する主人公がいる。クレームがきても対処に行かされるのは皆主人公で、それでもなんとかやってたのだけれど、ある時不祥事がおきた。その不祥事は大事で、社内の誰かに責任を取らせてクビにしなければ形がつかなくなった。

その時にクビになったのがゴルフスイングじゃなくて主人公だった。

全部がそうだとは言いませんがね、ありそうな話ですよね。

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